花粉症と鍼灸

今年(平成22年)の冬は厳しい寒さが続くので、
スギ花粉の飛散は遅れているようですが、
患者さんのなかには、早くも花粉症を訴える方もが増えてきました。

なぜ花粉症にによる症状が出る人と、出ない人がいるのでしょうか?
当院では花粉症になりやすいタイプを分類し、根本的な原因(内因)
を調べることで、治療に役立て養生法の指導をさせていただいています。
1・脾虚湿盛
  胃腸の弱りで体内の水の代謝が低下し、水邪、湿邪を形成する。
  鼻水があふれ出るようなタイプに多い。
  飲食の不摂生も関係します。
2・肺気虚
  元々肺の機能低下があったり、風邪を引くことがきっかけで
  鼻水・鼻づまりが起きやすくなります。
3・肝気上逆
  イライラやストレスがにより、肝気が上逆し発症する。
  眼の痒みや、鼻から喉にかけての違和感が生じます。
4・腎虚
  先天的な虚弱体質、持病が長期化したり、過労により腎精を消耗する。
  津液が停滞し鼻水が溢れる。
5・脾胃湿熱
  体質的に湿熱傾向のある方(油ものや味の濃いものを食べすぎ、
  酒の飲みすぎなどにより、湿熱が脾胃に停滞し眼の痒み眼の充血
  がみられる。

ざっとこのような原因に分類して治療をします。

花粉症になりにくい体質にするには
1・ストレスをためない
2・イライラしない
3・脂っこいものや、スナック菓子等の過食、お酒の飲みすぎ、
  水分の取りすぎに注意する。
4・風邪を引かないよいうに休養、睡眠を充分とり、
  うがい手洗いをしっかりする。

これだけのことに注意しても花粉症が治らない方には鍼灸治療を
お勧めします。当院では87%の有効率です。
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