メニエル病
メニエル病(メヌエル氏病・メニエール病等の呼称がある)
西洋医学的には
内耳の内リンパ水腫が病態である
内耳には音を聞く蝸牛と体の平衡に関係する前庭半規管がある
蝸牛はかたつむりのように管が渦巻いた構造をしており
その中にリンパ液が入っている
このリンパ液が増えた状態を、内リンパ水腫(水ぶくれの状態)といい
それが前庭半規管にも影響してめまいが起こるのがメニエル病
内リンパ水腫の原因は西洋医学では良くわかっていない
再発を繰り消すことが多いが発症の予測も西洋医学では不可能
東洋医学では
発作の起きた急性期には自宅で安静にしていると
ほとんどは数時間で酷いめまいや嘔吐は治まるので
症状が落ち着いてからの来院がお勧めです
中医学による眩暈の分類は以下の通りです。
実証 肝陽化風(ストレスや怒りによって発症しやすい)
痰濁中阻(飲食の不摂生が原因となることが多い)
虚症 陰虚陽亢(陰虚による虚熱が上亢しておきる)
中気不足(胃腸の虚弱の体質や過労が原因)
心脾両虚(過度の過労や出血のために心脾が虚損して上部の栄養障害によっておきる)
腎精不足(老化による腎気の虚弱で髄が満たされないために発症)
メニエル病でもこれだけの分類をし治療法(経穴や刺激量(補瀉))も
証によって変わり、養生法もそれぞれ個別にアドバイスするとことが
原因不明の西洋医学との大きな違いです
年末のこの時期は食べ過ぎ飲みすぎと、多忙によるストレスに注意することです