とあるIT企業の例

社員数約2,000人と業界の中堅クラスのあるIT企業の実例

この会社では、うつ病など精神科疾患をもつ社員は常に存在する

一日中PCに向かい、納期が迫れば深夜残業は当たり前

静まり返った社内では会話の声は聞こえず

ただキーボードを叩く音だけ

隣の社員との会話はメールという職場

不調になりはじめるのは責任を持たされるリーダーたち

帰宅は常に深夜、土日も出勤

疲労とストレス、仕事のプレッシャーで不眠が続き、やがて動けなくなる

他部門との交流もないので、身近な人がうつ病で休職しても

それが全社的な傾向とは気がつかない

毎年200人以上の新卒者を採用し、それを上回る退職者が出て

補充するために途中採用でしのぐ自転車操業

これでは経営者は休職者へ意識が向かない

同業他社で、過重労働による体調不良で自殺した社員の家族が会社を訴え

1億円の損害賠償を命じる判決があった

他人事ではないと思ったトップが主導し対策に踏み切った

このように後ろ向きの対策が多いのが日本企業の現状である

明日に続く・・・