ARTについて①
昨日まで東京で日本不妊カウンセリング学会に参加したので
その報告を・・・
ART(高度生殖医療=体外受精・顕微受精・凍結融解杯移植)
を受けるひとはこの10年間で急増している
2010年のデーター
体外受精 67,000件
顕微受精 91,000件
凍結融解胚移植 84,000件
合計 242,000件
ARTによる出生児数は 28,945人
これは一年間の全出生児の2.8%で
36人にひとりが生殖補助医療で生まれていることになる
今やクラスに一人は不妊治療を受けて生まれた子供だ
但し、晩婚化に伴い不妊治療を受ける人の高齢化が進み
40歳以上でARTを選択する人の割合は(不妊治療を受ける人のなかで)
2008年 32.1%
2009年 34.4%
2010年 35.7%
と年々増加している
しかし、40歳以上で妊娠する確率は低く、
技術が進歩したこの10年間でも”不変”である
ARTを受けているひとで妊娠した人の割合は
40歳 7%
44歳 1%
但しこれは流産、死産により出産に至った数字ではないことに注意
※次回は高齢出産のリスクを述べるが・・・
有名人の高齢出産がマスコミで華々しく取り上げるので誤解を招く
「40歳を過ぎて妊娠出産に至るのは稀である」
という正しい情報はあまりにも少ない
結婚する女性の平均年齢が30歳に達した今
大切なことは子供が欲しいカップルは
「結婚したらすぐに子作りに励みなさい!」と声高に教育することだ