老子の思想その3
小原村四季桜 患者さん提供
”足るを知れ”
何事も、いつまでも満腹にし続けようとするのはやめたほうがよい
逆に短命になります
心身を鋭く尖らせれば、逆にその分何事も長く継続することができません
焦らずに気楽にしているのが得です
金銭財宝を持つほど、それを守るための悩みと身の危険度が増し
殺されかねません、一体何のための財産なのでしょうか
人間は、富裕を手に入れて傲慢になれば、逆に多くの罪も侵すものです
これが自分の寿命を削り子孫に悪い因縁を残すことにもなります
だから人間は他人のためになる仕事をやり遂げたならば
営利をいつまでも貪らずにさっさと隠居するのが天の道なのです
[解説]
人間は満腹になるよりも腹八分目が良い
老子は、社会の成功者になって傲慢になれば
多くの人が知らずに罪を犯しやすい事を指摘しています
例えば独裁的な経営者による思いやりのない人事異動は
その社員だけでなく家族の運命も変えてしまうことがあります
最後の句は、政治家や権力者には耳の痛い言葉です
年をとれば周囲に迷惑をかけずにキレイに身を引くことができる人間が
どれほどいるのでしょうか
昨日参院で特定秘密保護法を強引に採決に持ち込んだ与党にも
聞かせたいものです