老子の思想その4

日々の生活の中で肉体を持ちながら

自分の良心(人の道)を真面目に守って生活することができますか

自分の生活の中で精神を集中することができて

それでも心身は柔軟にして赤子のようにいられますか

良心の鏡に恥じないような生活を自分はしていますか

他人や国の為に陰で良いことを自分がしていても

これをあえて他人に知られないようにできますか

万物の生死に面しても女性の母性のように

これを受け入れることができますか

この世のすべての知識を自分が持っていても

これを他人に自慢せずに控えめにいられますか

自分が開発して大切に守り育てた色々な物事を

自分の物とはせずにこれを自慢せずに

自分が取り仕切ろうとしないことができますか

これらのことができることが”聖人の徳”なのです

これらの言葉は老子が自分自身の生活で心がけていることを説明しています

老子とはこの様な人物であったのです

しかし、自分はこのように実践していると老子が書くと

これはこの内容に反することになりますから

あえて聖人のおこないと表現されています

激変する時代の世情から来る心の揺らぎにも

母性の心をもって自分の心を静かに保つことが大切で

静かな心で物事を眺めて自分ができることを努力すること

そのうえで流れる方向には、臨機応変に進む勇気も人間には大切だ

このように老子は唱えるているのであろう