置鍼時間の考察
当院では少数鍼で治療する場合
置鍼といって鍼を打って暫くそのままにして一定時間置鍼することがほとんど
この置鍼によって気血津液が巡り身体のバランスと整えることができる
置鍼時間については初診時の基本は10分間
2診目以降で時間を調整する
最短は3分間~最長は30分間
時間の基準は治療後の脈診、舌診で良い変化が認められ
自覚症状の軽減ないし消失が認められる
この境界線の置鍼時間を患者さんによって変えていく
同じ患者さんでも治療日によって変えていく
殆どの患者さんは10分~20分程度でよい変化がみられるが
稀に10分の置鍼が過剰刺激となって一時的にだるくなったり眠くなったり
治療効果が認められない患者さんには3分~7分程度に短くすることで
より効果が得られることもある
置鍼せずに接触するだけの治療や
軽く切皮程度に鍼を打ちすぐ抜くといった手法も効果的な場合もある
非常に過敏な患者さんや小児には古代鍼を皮膚に当てずに”翳す”だけで
気を動かすこともできる
治療法のバリエーションの豊かさは鍼治療の醍醐味といえる
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