医原性病因

薬の作用による中医学的病機の分類

※薬の効果を否定するものではない

1・気管支拡張剤:肺の宣散と心陽の亢進→気陰損傷と内熱を生じる

2・βブロッカー:肝気・衞氣・心陽を抑制

3・抗がん剤・免疫抑制剤:生気・陰血精を損傷

4・ステロイド:透邪(邪鬼を外に出す)を抑制・陰液を損傷して陽亢・腎陰虚を引き起こす

5・NSAID(非ステロイド系抗炎症剤):生気を抑制→外邪内陥

6・抗うつ剤:肝気と陽気を鼓舞(亢進)→気陰損傷、断薬すると肝気・胆気・肝陽が元より不足

7・甲状腺ホルモン剤:陽気を鼓舞→過剰で内熱・陽亢傷陰

8・抗恒常性んホルモン剤:陽気を抑制→過剰投与で陽虚・気虚・痰湿

9・手術:気血精を損傷、瘀血を生じる・経筋経絡を損傷・邪実を排除

内服中の薬が身体に及ぼす影響の病機を知ることで

鍼灸臨床に大いに活用することができる