腹診について

東洋医学で腹診は脈診と舌診とともに欠かせない診察法

日本独自に発達した

腹部における邪気(気の停滞)を調べ

空間的に気の偏在を捉える

鍼を一本打つだけで緊張したお腹が緩んだり

特定の部位の邪気が消失することは良くあるが

下腹部に硬い腫瘤が触れ治療で変化がないときもある

こういった場合はすぐに医師の診察を受けるべき

(子宮筋腫は除く)

先日下腹部に大きな腫瘤を触知した患者さん

先生からすぐ内科に行くように言われていった結果

卵巣が張れて子宮からの出血も見つかって

精密検査中ではあるが、「早く診たててもらってよかった」と

感謝と経過報告の連絡があった

重篤な疾患でなければ良いが

早期発見し一刻も早く病院の受診を促した一例

常に心を無にして

集中して診察にあたることだ