愛知県鍼灸師会研修会に参加
画像は日本統合医学協会より引用
こんにちは、長岡哲輝です。
昨日は、愛知県鍼灸師会が主催する研修会に参加しました。
その中でも、特に伊藤京子先生(名古屋大学医学部 総合診療科)の
「統合医療」に関する講義が印象的だったので紹介します。
伊藤先生は総合診療医であり、名大病院では統合医療を行っています。
(統合医療=西洋医学に鍼灸を始めとした補完代替医療を組み合わせておこなう医療のこと)
伊藤先生がコーディネーターを務める名大病院の「統合ヘルスケアチーム」には当院の院長が所属しており、
西洋医学的な病名がつかず、治療に苦渋するケースに対して、
鍼灸師やヨーガ療法士、運動療法士などの多職種が補完代替医療を介入して治療します。
西洋医学でてがつけられないから、鍼灸でなんとかしてください。
という並行的視点ではなく、チーム全体で患者に最善の医療を考えるのが「統合ヘルスケアチーム」です。
患者は、「みんなで自分のことを考えてもらっている」という安心感があるそうで、
それだけで治療効果が高まっているといいます。
慢性疾患の増大にともない“治癒が困難”な患者がこれから日本で増え続けます。
慢性疾患は西洋医学的な治療に苦渋する場合が多く、患者のQOLは低下しています。
統合医療は、これから需要の高まる医療で鍼灸の活躍できる場でもあります。
しかし、補完代替医療に対する医師の認知が低いため、日本ではまだまだ浸透していません。
名古屋大学附属病院で行われている統合医療の取り組みは、最先端の医療と言えるでしょう。