地域医療における鍼灸師の役割

在宅医療カレッジを聞いて、今自分たち(開業鍼灸師)が地域でできることはなにか?

今一度整理して考えたいと思います。

1.日常生活の支障になっている症状(疼痛、運動機能障害、精神機能、内臓機能など)
  
を軽減させる。QOLの向上を目指し、生きがいや目標を支える。

2.特に、高齢者の場合フレイル・サルコペニア、低栄養のリスクを早期に発見し、
  
悪循環に陥らないように適切に治療・指導を行う。
 
(食欲の改善、活動量低下の原因となる運動器愁訴の軽減、食事指導など)

3.地域の診療所、病院、地域包括センター、介護福祉施設と連携を図り、

鍼灸治療院のみでは対応しきれない患者を適切に紹介する、または在宅医療へ繋ぐ

4.在宅医療の現場で、鍼灸師が活躍できるしくみをつくる

5.養生(東洋医学的な健康観)の考え方を地域に広め、0次予防の意識を持つことで病気を予防する

鍼灸は、単に肩こり腰痛を治す治療法のひとつではありません

これからは、慢性疾患が増え、病気とともに生きる時代。

東洋医学、鍼灸の多様性を生かし、人々の健康を支える治療院を目指したいです。