ナラティブとは・・・?
ナラティブとは・・・
ひとことで、「物語」のことです
患者さんの病(病気)には、それぞれの患者さんで異なった“物語”があります。
その物語を医師(医療者)が認識し、吸収し、それに心動かされて行動する医療のことを
ナラティブメディスンといいます。
患者が、自身の経験をどのように意味づけているのか、
自分の体験をどのような言葉で語るのか、に注目することが重要だと言われています。
今日、僕が実際に遭遇した場面です。
患者「先生、私っていつまで鍼治療を続けたらいんでしょうか。」
私「あなたの症状は、鍼治療をやめてしまうと悪くなる可能性があります。
これ以上悪くさせないためにも、できれば週に一回の治療を続けましょう。」
患者「・・・わかりました、そうします。」
この後、この場面でとっさに出た自分の発言にとても後悔しました。
僕は、この患者さんの「いつまで続ければいいのか?」という問いを
「いつになったらよくなるの?」という言葉で解釈しました。
その言葉の解釈に対して、「鍼治療は予防の目的があるので、症状がこれ以上辛くならないように定期的に続けましょう」
という意味を持って患者に説明しました。
でも、実際に自分の口から出た言葉とは、ずいぶんニュアンスが違うように思います。
では、なぜこのようなことが起こるのでしょう・・・???
つづく・・・