愛知県鍼灸師会研修会に参加
昨日は、愛知県鍼灸師会の研修会に参加しました。
不妊治療や妊産婦のみかたを学びました。
木津先生のご講演のポイントだったのは、
鍼灸師自身が「産婦人科領域の鍼灸の安全性を理解しているか?」ということです。
明生鍼灸院のデータでは、妊婦に対して鍼灸治療を併用した場合と併用しなかった場合を比較すると、
流産率に有意差は無いとのことでした。
つまり、鍼灸を行っても流産するリスクが高まることは無いということです。
しかしながら、妊婦の約15%は避けられない流産のリスクがあるため、
妊娠初期に鍼灸治療を行う場合は、説明と同意が非常に重要である。ということでした。
不妊症の鍼灸治療の可能性としては、
骨盤内血流(主に子宮動脈や卵巣動脈)を改善し、着床環境を整えること。
その結果、閉鎖卵胞の数を減らし、卵胞の栄養状態を改善させることが重要であるというお話でした。
どれも、臨床で即患者へ還元できる有益な学びになりました。
改めて、産婦人科の奥深さと、鍼灸の可能性を感じるご講演でした。
また、木津先生のプレゼンテーションのしかたや、聞き手を引きつける話し方はとても勉強になりました。