こんな時代だからこそ! 扶正去邪と三因制宜とは?
以前ブログで、「ウイルス対策は予防だけでなく、養生が大事だ!」なんて話をしました。
https://ameblo.jp/n-harikyu/entry-12579235931.html
その話のつづきです・・・
われわれが所属している東洋医学の勉強会「北辰会」が、
「新型コロナウイルスに対する予防診療の指針」を発表しました。
難しいことが書いてありますが、伝えたいことはきわめてシンプル。
「正気」つまり、からだの抵抗力を高めること。
「正気が弱れば、邪気がからだにあつまり」
「正気がしっかりしていれば、邪気は侵入してこない」
東洋医学の最も重要な考えかたです。扶正去邪(フセイキョジャ)といいます。
そのためには、場所・人(体質)・環境に応じた「オーダーメイド」の治療と養生がたいせつです。
三因制宣(サンインセイギ)といいます。
例えば、もともと冷え症で風邪を引きやすいひと(脾腎陽虚で衛気が虚弱)は、
消化がよい温かいものを食べたり、手足を動かすウォーキングがいいかもしれません。
春になってイライラしたり、こころが乱れやすいひと(肝気逆タイプ)は
ゆったりとした呼吸法や、足湯がいいかもしれません。
「〇〇で免疫力UP!!」「〇〇すれば感染を予防できる!」
のような、ひとの個体差を無視して、「〇〇だけ!」を取り入れてはだめです。
東洋医学では当たり前の考えかたです。
情報があふれて、混乱がおきている今だからこそ、
東洋医学の考え方を、うまく生活に取り入れたいものです。