機能性ディスペスシアの症例

機能性ディスペプシアは、一般的には「不快な胃の症状があるけれども、はっきりとした原因が特定されない」という状態を指します。

胃もたれ、胃痛、すぐにお腹いっぱいになる、などの症状が慢性的に続きます。

食べ物がおいしく食べられないため、患者さんの生活の質は大きく低下します。

原因は様々ですが、精神的なストレス(肝鬱気滞)が発症に大きく関与しており、西洋医学では治療に苦渋する場合も少なくありません。

今回、「機能性ディスペプシア」による胃痛や吐き気に対して、鍼灸治療が有効だった症例を共有します。

70代女性

20年来の慢性的な吐き気・胃痛があり、病院で内視鏡検査を10回以上繰り返すも原因がわからず。

2年前にようやく「機能性ディスペプシア」の診断がつきました。

ここ最近、家庭内で大きなストレスがあり、症状が悪化。

体重も3kgやせてしまいました。

友人のご紹介で当院を受診されました。

弁証は肝胃不和として、内関-公孫に10分の置鍼。

2診目からランチがおいしく食べられる。吐き気が治まるなど、鍼灸が著効。

3診目には症状はほぼ消失。

初診時の著名な心下部の圧痛も消失し、体表所見も改善しました。

「機能性ディスペプシア」は鍼灸治療に反応がいいケースが多い印象で

このように数回で緩解する症例も少なくありません。

お困りの方は是非一度ご相談ください。