顔面神経麻痺(ベル麻痺)が治癒!!

今回は、鍼灸治療と薬物療法の併用により、早期に顔面神経麻痺(ベル麻痺)が改善した症例をご報告します。

症例:60代 男性

症状は右の顔面神経麻痺でした。

11月中旬、朝起きたら右顔の動きが悪いことに気づき、歯磨きで口から水がこぼれる症状があったため、

近くの脳神経外科を受診。MRIでは異常なく、ベル麻痺の診断。

抗ウイルス薬の内服と、ステロイドの点滴を6回行うことになりました。

しかし、治療してもよくなる傾向がないため、当院を受診されました。


40点満点の柳原法(麻痺の評価法)では22点とやや高度の麻痺があり。

右顔面部には熱感あり、衝陽など胃経にも熱の反応。

東洋医学的には風熱による痺証と判断。

まずは、翳風、下関、衝陽、外関に置鍼。

2診目には、翳風-下関を電気鍼で刺激したところ表情筋に収縮がみられたため、予後良好と判断。

5診目から顕著に症状が改善し、柳原法22点から26点に改善。

睡眠の質がよくなり、顎関節症も改善しました。

7診目には顔面麻痺はほぼ改善。柳原法は40点と治癒しました。


11月末に行ったENoG(Electroneurography)では50%でしたので、1ヶ月以内に治癒が見込まれる予後のよい症例でした。

実際に、鍼灸治療においても急速に症状が改善し、後遺症なく治癒することができました。

急性期のベル麻痺は早期に治療を介入することで治癒が見込めます。

慢性期では治療内容がことなりますので、症例にあわせて最適な治療を提供いたします。

顔面神経麻痺でお悩みのかたは一度ご相談ください。