モートン病
49才女性
6月半ばに自宅で左足薬指を骨折。骨折自体は軽いものでしたが、どういうわけか折れた指以外も赤黒く腫れ続けて拘縮し、骨折とは別の症状で痛みが酷くまともに歩けない日々が続いていました。そのうちに腕の一時的な麻痺、全身のチクチクした痛みやこわばり、足の裏の激痛など初めて体験する様々な症状が次々と現れ始め、どんどん日常生活に支障が出て「身体が狂ってきた」と感じていました。三軒目の病院でようやく「足の痛みはモートン病」と診断されて足底板も作製しましたが、全身に起こる不快な症状については「レントゲンも神経内科の診断も異常がない。原因不明だから治しようがないよ」と言われ、どうしたものかと悩んでいました。 そんな時、知人から長岡治療院の話を聞き、東洋医学にすがる思いで初めて鍼治療を受けてみることにしました。骨折後、4ヶ月たっていました。 初回は1時間以上の問診。打った鍼はたったの1本。ハリネズミ状態になることを想像していたので拍子抜けしました。10分後、鍼を抜いて先生に足の指を曲げられるとなんとほぼ痛みなし!「えー!うっそー!」と叫んでしまいました。帰り道には「なんじゃこりゃー!」と何度つぶやいたことでしょうか。この数時間後には再び痛みが戻ってしまったのですが、一時的にでも楽になれた体験が「治る希望」に繋がりました。 2回目、3回目も治療直後は魔法のように足の痛みは消えましたが一進一退。しかしある日の朝、何かのスイッチが入って岩盤が崩れるような感覚があり、この日を境に全身のこわばりがなくなって起床後でもすぐに動けるようになりました。その後もこの「快復スイッチ」が発動した感覚の後は一段階ずつ症状が改善されていきました。 今日で通い始めて1ヶ月です。この間に10回治療していただき、足裏の激痛や腕の麻痺も起こらなくなりました。今朝また「快復スイッチ」の発動があり、今回はモートン病らしいビリッとした大きな痺れが消滅したようです!指の拘縮があるためまだ普通には歩けませんが、待望の大いなる前進です。 ある時、長岡先生が「モートン病という病名なんてどうでもいいんだけどね」と仰ったことがありました。病名を決定して「はい、モートン病ならこの治療」と一部の症状だけで治療法を決めるのではなく「私」の身体全体を整えてくださっているということだと思います。効果を実感できていても、やはり鍼は不思議でとてつもなく奥が深そうです。様々な不自由を抱えている方には、局所だけの物理的な治療(痛み止めや手術)以外にも方法はあるかもしれませんよ、と伝えたいです。何より鍼灸には副作用が無いのが安心です。 この1ヶ月間(途中、風邪の治療もしていただきながら)こちらに通うのはとても楽しかったです。もう暫くお世話になります。よろしくお願いいたします。