1本鍼により著効を得た症例No.4 中指の腱損傷
【1本鍼により著効を得た症例4】
症 例:左中指MP関節の腱損傷
患 者:15歳女子(バスケットボール部ガード)
初 診:1月17日
現病歴:1月6日バスケの試合中に相手チームの選手と接触し左の中指を痛める。
整形外科を受診し腱の断裂ではといわれる。低周波を当てていても変化
がなく当院を受診。
脈 診:滑脈
舌 診:やや紅、舌尖紅刺
弁 証:気滞血お
処 置:”左げき門”に10㎜の01番鍼を10分置鍼
経 過:9日間に6回の治療で治癒
一ヵ月後に少し痛みが残っていると再来院。
処 置:”百会左”に5分置鍼
直後に指の痛み消失し、可動域も正常。
考 察:受傷した指に直接アプローチをせずに左右の気の偏りを整える目的で
”左げき門”や”百会左”に刺鍼することによって気血の巡りの偏りがなくな り治癒したと考えます。