腰部脊中管狭窄症の症例
主 訴:左ふくらはぎの痛み 57才♂
現病歴:2年前から発症、激痛で歩行が困難になり、M病院で神経ブロック注射を2回して
一時痛みが緩和したが、今年の1月から再発し、左ふくらはぎの痛みで歩行が困難、
10m歩いて休まなければ歩けないほど悪化して来院されました。
治 療:間欠性跛行(10mで歩けなくなる状態)の改善を目指して鍼灸治療を始め、
10回目から、激痛が和らぎ、今では100m以上休まなくても歩けるようになりました。
まだ、これから治療を続ける必要がありますが、ひとつの峠を越えた!という印象です。
MRIでは、L4/L5で椎間板がかなり腫れて、典型的な脊中管狭窄症状態なっているの
が分かると思います。
考 察:当院では脊中管狭窄症をかなり多く診させていただいています。
歩くのがやっとでビッコをひくような重症患者様でも治癒した例が数多くあります。
今回も手術を勧められていましたが、本人のご希望で鍼灸治療を受けてみることになりました。
みのもんたが昨年末に手術して一時話題になったこの病気ですが、西洋医学では神経ブロック
で効果がなければ、手術しか選択肢がありません。
鍼灸治療を希望される患者さまは、当然手術をしたくないわけで、このようにMRI画像で
明らかな椎間板の脱出があっても、鍼灸治療で痛みが改善すれば急いでオペをする必要があ
るとは限りません。