経穴の左右差
富士山12月16日撮影
経穴の左右差
鍼一本で治療する場合は経穴(ツボ)をよく観察することが肝要
弁証論治して治法が決まればあとはどこに鍼を打つか
経穴の左右の差(虚実の差・寒熱の差)が最も大きい経穴が臨床では有効となる
経穴は12種類の経絡上に体の中心から左右均等に配置されている
ゆえに健康ならば同じ経穴は左右の反応も同じであるが
身体のアンバランスが生じると、経穴によっては大きく左右の差が生じることがある
こういった現象に着目して一つの経穴に一本の鍼を打つのである
また、お灸をする際には左右の経穴に交互に灸をすえると、左右の熱感が著しく異なる場合がある
こういった経穴は非常に有効、このお灸を「整えの灸」という
一年前から右の下肢の一部がシャワーの温水を浴びても熱を全く感じないという症例
右腎兪に鍼を打ち、お灸を左右にすえた
初診時は27壮すえてようやく左右の熱感がそろった
数回の治療で9壮で左右が整うようになって、シャワーのお湯の温かさが感じるようになった
1ヶ月でほぼ正常な温度感覚が戻ってきた
最近ではお灸の左右差がなくなり、自覚症状も消失した