帯脈の臨床
昨日はスタッフ3人と大阪で北辰会の臨床コースの定例会があって参加した
午前は2時間体表観察の手技の復習
主に腹診・背候診のフェザータッチや
望診のトレーニングで診断基準を再確認した
東洋医学は検査数字に頼らない”匠の技の診察”なので
常に自分たちの診察法が標準的で正しいのかを確認する必要がある
触診の仕方も極めてソフトなフェザー(羽毛)で皮膚を撫でるような触れかたが基本だ
午後は藤本蓮風先生の臨床報告
空間論として”帯脈”を如何に臨床に使うかを解説され
筋委縮性側索硬化症の患者に帯脈穴を用いて著効を得た症例など
非常に面白く興奮する内容だった
体を地球に例えると
地軸は衝脈という体の中心を貫く経絡
帯脈は赤道にあたり体の上下を分かち
前後左右を繋げる重要な穴処である
ゆえに難病治療で縦の一二経絡で上手くいかない場合に
帯脈を上手く動かすと驚くような効果を示すことが示された
今日早速患者さんに使ったが、確かに面白く速効的な効果を得られた
空間論は現在、私の研究テーマなので
毎日の臨床現場で使いながら
さらに技術を高めることができると確信している