葛根湯証

よく風邪の初期には『葛根湯』と言われているが

風邪の初期症状でも様々、体質や病態によっては副作用が出る場合もある

『傷寒論』を参考にすると正しく処方ができるので解説したい

「太陽病、項背強ばり、汗なく、悪感するは、葛根湯これを主る」とある

これは病が主として項背に鬱し、発散できないでいることを示します

この場合は、病は表にあり、骨節に至っていないので、筋肉痛による痛みやこりを自覚します

しかし、無汗(汗が出ない)なので表が塞がれているのが特徴です

必ず寒気(悪感ほどではない)を伴います

脈は浮き硬くなりことも鑑別するポイント

微熱があったり、節々が痛む、咳が出る場合は葛根湯は使えません

叉、虚証のヒトにも適しません、場合によっては胃腸に負担がかかります

これらの除外するポイントが無ければ、風邪のひき始めに早めに服用すると

速効性があります、但し、3~4回内服して効果が見られない場合は

「証」が違うということなので、専門家に診てもらう必要があります

次回は『麻黄湯』の解説をします