末期癌の「自然な最期」
日本人の3人に1人が癌で亡くなる時代
厚労省の調査では6割以上の人が、在宅での最期を希望しながらも
実際は病院で亡くなる人が8割近い
住み慣れた我が家で最期を迎える人はわずか15%に過ぎない
高齢者の末期癌についてある一冊の本が波紋を投げかけている
『大往生したければ医療と関わるな』幻冬舎新書 中村仁一医師著
京都の老人ホーム「同和園」付属診療所の常勤医として勤務して以来
7年間の間、癌で亡くなられた人の数は52名
抗癌剤、放射線は勿論、モルヒネを使わず『完全放置』した結果
全ての癌患者がモルヒネを使うような激痛を訴えずに亡くなられたそうだ
医療に頼らない「自然な最期」は驚くほど安らかなものであり
人間は本来安らかに穏やかに死んでいける力を備えているというのである
人の死と医療の関わりについて深く考えさせられた一冊である
興味をもたれた方は是非ご一読をお勧めする