黄帝内経とは
『黄帝内経』とは2000年以上前に中国で書かれた
最古の医学書といわれ、謂わば東洋医学のバイブルである
『黄帝内経』が書かれた時代、医療は現在のように機械を用いたり
細胞を見るなどのミクロの医学はなかった
その代わり、人が生きていることを「全体的(マクロ)に」捉え
生命の営みを緻密に診ていたのだ
そこで得られた知見が示すのは、人と自然の関係、臓器同士の結びつき
心と身体との関連といったことであった
病気だけを問題にするのではなく
その人の習慣や感情の傾向、食事
またはその人の住んでいる土地、季節などとの関わりから、総合的に診ていた
人が健康で寿命をまっとうするためにはどのようにあるべきか
東洋哲学の観点から病気を考えていた。
これは最近、現代医学が目を向けはじめた
「生活の質」(QOL)を高めるという発想ときわめて近いものがある
身体に負担をかけず、自然のルールに従って健康を保持し
病気を克服するというものである
奇しくも、現代の生活に足りないとされている
まさにその要点がこの書物にあふれている