傷寒論①
『傷寒雑病論』は後漢の末期
張仲景(AD150年~219年頃)によって書かれた著明な医学書
その功績により後世の医家から「医聖」と崇められている
「傷寒」とは広義では外邪の因子によっておこる、外感病全般を指しており
狭義では特に風寒の邪によって引き起こされる、急性発熱性疾患を指している
漢方の立場からみると、風邪やインフルエンザを始めとする多くの感染症が
「傷寒」の範疇に属す
日頃の臨床では急性に発症した「喉の痛み」「寒気」「頭痛」「咳嗽」
などの所謂「風邪」の初期症状の鑑別に『傷寒論』の知識が必要
風邪が長引いたり急変した場合にはさらに深い知識が必要となる
以下は次回に続く