パニック障害と鍼灸
パニック障害は近年増加しているメンタル疾患のひとつ
発作は、満員電車などの人が混雑している閉鎖的な狭い空間
車道や広場などを歩行中に突然、強いストレスを覚え
動悸、息切れ、めまいなどの自律神経症状と空間認知
(空間等の情報を収集する力)による強烈な不安感に襲われる
漠然とした不安と空間の圧迫感や動悸
呼吸困難等でパニックに陥り
「倒れて死ぬのではないか?」などの恐怖感を覚える人が少なくない
自律神経症状以外にも手足のしびれやけいれん
吐き気、胸部圧迫のような息苦しさなどがあるが
それ自体が生命身体に危険を及ぼすものではない
米国では10人に3人は経験があると言われているが
わが国では罹患率のデーターはない
当院でも来院患者さんは増加傾向にある
多くは心療内科受診中なので
抗不安薬や催眠鎮静剤、抗鬱剤等を内服中だ
中医学では心肝の気の乱れとして診たて
鍼治療が良く効くので徐々に減薬が可能
心理社会的な病気の背景を捉えることも大切なので
患者さんが病の原因を気づくことができれば更に効果は上がる
パニック障害は東洋医学で克服できることを多くの人に知って欲しい
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