邪気と発汗
≪黄帝内経・素問≫評熱病論篇
今、邪気が体表の骨肉において精気と戦って
汗が出たということは
これは精気が勝って邪気が退去したのである
精気が勝った場合は食欲が出てきて
熱も発せないはずである
再び発熱するのは邪気の為である
汗は精気から作られるものであった
故に汗が出るということは
邪気が汗とともに体外に排泄されたことを意味する
ところが今、汗が出たのにもかかわらず
またすぐ熱が再発したのは邪気の力が強くて
汗によってこれを前面的に排除できなかったからである
今朝から本格的な寒波の襲来で風邪が多くなるだろう
こういった邪気(風邪)と発汗の関係性は
風邪の治療とともに予後を予測するために重要な記述である