呼吸と心

【安定した呼吸とは】

「氣息」というという言葉がある

「氣息」とは息遣い、呼吸そのもののこと

氣の動きは呼吸の影響を大きく受ける

風という大地の「氣息」の変化で”天氣”も変わるように

人の”氣持ち”も息に表れる

「息」という字は「自」の「心」と書く

「自」は鼻を正面から見た象形文字

つまり心が鼻からの息に表れてしまうことを意味している

自然の風は人には制御できないが

息は自分で制御できるものである

不断は自律神経に任せてばかりの呼吸だが

心のままに息も青色吐息になるのではなく

むしろ息のほうから心をコントロールできないか

お釈迦様はとにかく呼吸を意識せよとおしゃったし

荘子は意識して踵で呼吸していたという

深く静かな呼吸をすることで

心も安らかに整えることができるということ