舟状骨疲労骨折の鑑別診断
スポーツなどで、繰り返しの負荷がかかり続けることにより骨折を起こすのが疲労骨折
中高生やスポーツ選手に起こることが大半で
第五中足骨(Jones骨折)と舟状骨の疲労骨折は
難治性で手術が必要になることが多いので注意が必要
サッカーやバスケットボール、陸上などで多い
症状:初期は運動時や運動後に痛む程度
進行すると日常生活でも痛むようになり
骨折部の腫れを伴うこともあるが
激しい痛みや腫れを伴わないので
足関節を焦点とした評価で看過されるケースもある
診断:「舟状骨疲労骨折」では荷重時に足背近位部での不快感、疼痛を訴える
前脛骨筋と長母指伸筋腱との間に圧痛を認める
レントゲンで骨折線が認められないことが多く、MRIやCT検査が必要となる
治療:舟状骨の疲労骨折は難治性で早期スポーツ復帰のためには手術が第一選択となる
鍼灸師がよく遭遇する疾患でもあるので
正しい鑑別診断と整形外科との医療連携が必要である