更年期障害の中医学的考え方
黄帝内経・素問・上古天真論に
「女性は49歳で任脈が虚し、太衝脈が衰え、天癸竭し、月経が来なくなる」とある
[天癸]とは女性ホルモンと考えても良い
[天癸]の癸とは「みずのと」とも読み
すなわち水行の陰を示しており陰中の虚である
天癸が尽きてしまうことは腎陰の虚と捉え
次に肝腎同源の考え方から肝陰が虚し
それによって肝陽が上亢する
これが肝陽上亢の機序
随って治法は、滋陰、平肝潜陽が基本となる
取穴は照海、太衝、百会などが良く使われる
治療のコツはできるだけ少ない鍼で
置鍼時間を工夫すること
飲食養生法の指導も必要
鍼治療は更年期障害治療の第一選択と言っても良い
漢方薬との併用も効果的