骨盤位(逆子)の考察
我々は30年前から逆子(骨盤位)に対して
鍼灸治療を試み、28週から32週の間に
鍼灸治療をすると80%以上の矯正率であることを経験している
この度全日本鍼灸学会雑誌Vol.67に掲載されたレポートから
骨盤位と診断されてから鍼灸治療開始までの期間が短いほど
矯正率が上がることが分かった
又、初産婦と経産婦においても有意な差が認められ
妊娠33週時で比較した矯正率は
初産婦51.7%
経産婦84.0%
と大きな差が認められた
骨盤位と診断されてから治療開始までの期間が短いほど
矯正率が上がることは
例えば不妊に対して鍼灸治療で妊娠した場合
出産間際まで鍼灸治療を続けることが殆どで
そういった場合は骨盤位の診断があっても
矯正率はほぼ100%であることからも証明される
ともあれ骨盤位は予定帝王切開に至ることが殆どであることを考慮すると
副作用がなく安全な鍼灸治療が果たす役割は大きいと考える