自分史13
中国に留学して鍼灸の研究をしたいと真剣に思った
ならばこの先生に相談するといい、と知人の紹介で
高木健太郎先生のご自宅に招かれた
当時名古屋市立大学学長であった
高木健太郎先生(医学博士)は
汗の研究、体温調節研究の世界的権威であり、
鍼灸医学の研究の為に再三中国を訪問し
西洋医学と東洋医学の交流に貢献
全日本鍼灸学会を設立
後に世界鍼灸学会連合会名誉会長になられ
鍼灸の研究者としても世界的に大変著名なお方だった
そんな偉い先生が鍼灸の勉強を始めたばかりの若造と会ってくれた
「中国に留学して鍼灸の勉強をしたい」という考えを伝えると
「日本人には日本の鍼灸が合っている、
中国に留学するよりも腕のいい日本の鍼灸院でしっかり勉強しなさい」
鍼灸医学の研究で何度も中国を訪問されている先生の言葉には重みがあった・・・