外側翼突筋への刺鍼
鍼灸専門誌に面白い記事が載っていた
福岡県の歯科医師の臨床報告で
「口腔内から内側翼突筋や外側翼突筋へ刺激をすることで、
線維筋痛症を中心とした慢性疼痛が軽減することが解ってきた」・・と
三叉神経支配領域トリガーポイントへの軽度の刺激が
全身性の慢性疼痛に何故効くのかは、解明が待たれるところであるが
エビデンスより実際に効果があるなら追試したいのが臨床家の本能
早速三叉神経支配領域の鈍痛に悩まされている患者さんに対して
治療の目的と試験的な治療を承諾していただき施術した
患側の聴会穴から下関穴に向けて外側翼突筋に向けて
得気するまで30㎜刺入、20分置鍼
抜針後三叉神経第2枝支配領域のヘドロがたまっているような鈍痛が消失
自分も患者さんも驚く効果を得ることができた
6月の全日本鍼灸学会学術大会ランチョンセミナーで
この歯科医師のデモと解説があるので
早速参加申し込みをした
難治性の慢性疼痛患者さんへの
新たな治療法が開発される可能性に期待は膨らむ