電磁波過敏症 その2

電磁波過敏症(以下EHS)は欧米や日本でもいくつかの臨床研究が行われていますが、

その発病メカニズムや原因は明らかになっておらず、診断基準も定まっていません。

しかし、実際には”電磁波に過敏な人”が1~10%程度存在していることは明らかになっています。

症状の引き金となる要因として、携帯電話基地局、他人の携帯電話、

パソコン、送電線などが多いと言われています。

EHSを有する患者の脳機能を測定した研究では、

「今から携帯電話の電磁波を流します」と言うと、実際には電磁波がまったく流れていない環境でも

痛みを強く訴えたり、脳の機能が変化するという現象が起こることが分かっています。

つまり、過去に電磁波を受けたことで痛みや症状を自覚した経験がある場合は、

電磁波に過剰に反応してしまい、その精神的ストレスが痛みを引き起こす引き金になるということです。

対策法としては、過剰に反応してしまう機器をできるだけ身の回りに置かないことや、

電磁波それ自体ではなく、電磁波に対する自分の考え方や、行動を変える必要性がありそうです。