食欲不振の症例

こんにちは、長岡哲輝です。

今回は、食欲不振に対して、鍼灸治療が効果的であった症例を報告します。

症例 30代女性

主訴 食欲不振、胃もたれ、倦怠感

現病歴 以前から少食であったが、夏バテから食欲不振が増悪。摂取量の低下による体力の衰え、不安感が強い。

胃カメラでは、軽度の胃炎を指摘。

弁証 肝脾不和、脾胃気虚

治療 後渓、公孫、足三里(灸)、自宅でのセルフ灸を指導

経過 3診目から少しずつ食欲が出る。4診目には、食欲十分あり、顔色(気色)が良好になる。

肝脾のバランスを整えることで、数回の治療で食欲が改善し、摂取量が増加してきています。

西洋医学的には、消化管機能を整えることで食欲を改善させると考えられます。

また、鍼灸治療はグレリンという食欲ホルモンの分泌を促し、摂食中枢に働きかけている可能性もあります。