風邪にショウガ
こんにちは、長岡哲輝です。
ココ最近、風邪が主訴の患者さんが増えています。
50代、女性の1例です。
風邪をひき、喀出しにくい痰と咳が持続している状態。
脈は浮、やや数(早い脈)、舌の赤みが強く、苔が無い。
東洋医学的には、風熱証、肺陰虚と考えました。
問診していると、風邪のひきはじめにショウガとにんにくを大量に摂取したとのこと。
一般的には、ショウガやにんにくは風邪に効く!という印象がありますが、
内熱タイプ(体に熱がこもっている)の方は、ショウガ、にんにく、ねぎ、にら、などは
内熱をさらに悪化させ、風邪をこじらせてしまう危険があります。
患者さんは、もともと内熱タイプ。
風邪をひいて熱がこもったところに、更に食材の過剰摂取から内熱が悪化してしまいました。
対処法としては、体を冷やす野菜(白菜やトマト)や、果物(梨や柿)を摂取すること。
治療は、肺にこもった熱を取る“尺沢”や“魚際”、清熱作用のある“風池”や“大椎”に鍼をしました。
食材もそれぞれツボと同じように、性質があります。
ショウガやにんにくは体を温め、発汗させるため、
内熱(体に熱がこもっている)、陰虚(体の水分が不足している)体質の方は要注意です!