脊髄損傷(?)の症例
こんばんは、長岡哲輝です。
今日の印象的だった症例を紹介します。
50代 女性
主訴 両膝と肩の痛み
母指の動かしづらさを感じ、X-2年にK病院で脊髄損傷の診断を受けました。
その後、肩痛や膝痛が出現しましたが、医師から
「脊髄損傷は色んなところが痛くなる病気だから仕方ない。」
と言われたことから、「薬を飲んでも治らないだろう。」と思い、
服薬もせずに辛い痛みに耐えていました。
患者さんは、自分の症状を「脊髄損傷からきている」と思っていましたが、
診察をすると肩は「五十肩」膝は「変形性関節症」でした。
このように医師の言葉はとても影響力が大きいですが、
ときに医療に対する不信感や、不安を煽ることも少なくありません。
私達、鍼灸師はしっかりと患者の病態を見極め、適切な説明をすることも大切です。
「病を診て、人を診ず」という典型的な一症例でした。