鍼灸学会のポスター発表での症例
鍼灸学会で、特に興味深かったポスター発表を紹介します。
タイトル:巨闕穴への円皮鍼でストレスを緩和できるか
Patient:健康学生の心身状態とストレス反応を指標として
Intervention:心の募穴「巨闕」にPyonexを6日間貼付し、対照群は無治療とする(4週間継続)
Comparison:貼付前後のGHQ28(精神健康調査)とOHQ57(東洋医学健康調査)、巨闕の硬度、圧痛閾値を
測定し、対照群(無治療)と比較
Outcome:有意差は無いが、圧痛閾値、巨闕の硬度、GHQ28とOHQ57のスコアが減少傾向、
OHQのスコア別では心脾のスコアが有意に減少した。
長期のストレス負荷は、肝だけでなく心、脾などの働きを低下させることから
心の募穴である「巨闕」をしようすることで、心脾両虚のような肝鬱気滞から派生した状態に、
有効性を示すことが示唆されました。明日の臨床に役立つ情報を知ることができました。