高齢者の骨折について
高齢者の骨折で多いのは、
1.圧迫骨折(胸椎・腰椎)
2.大腿骨近頸部骨折
3.橈骨遠位端骨折
圧迫骨折は一般的に、転倒などの外傷が原因と思われていますが、
圧迫骨折症例の2分の1は外傷歴がありません。
また新鮮骨折の場合、42%はレントゲンに骨折像が写らないと言われています。
これをOccult Fracture(不顕性骨折)といいます。
この場合、X線では折れているかどうかの判別が困難なのでMRI検査が必要です。
圧迫骨折の治療は、
歩行可能なら帰宅、歩行不可なら入院が基本です。
入院治療は、経皮的椎体形成術(PVP)がもっともエビデンスの高い治療です。
可能であれば、PVPを受けれる病院をおすすめします。
プライマリ・ケア学会
骨折ハンター Part1 札幌徳洲会病院 増井先生のご講演の一部でした。