メニエル病の有効症例(TCHの影響)
院長の症例
主 訴:吐き気を伴うめまい
患 者:50代女性
現病歴:数年前から回転性のめまいを
数回発症
耳鼻科でメニエル病の診断
回転性のめまいが治まっても
フワフワした乗物酔いのような
状態と吐き気が続く
点滴を受けめまいの薬を内服す
るも改善しない
所 見:眼振なし、
頭を動かすとフワフワ感が増す
めまいの発作が怖いためか
TCH(歯の接触癖)
が認められる
脈 診:沈虚
舌 診:淡紅色、白薄苔、舌尖紅、
舌下静脈は白抜け
弁 証:肝陽上亢、血虚
処 置:左右聴宮・左内関・三陰交に
15分置鍼
経 過:1週間後に再診、
初診治療後からフワフワした
めまいと吐き気は消失
頭がすっきりした状態が
1週間続いている
考 察:TCHに対する聴宮の置鍼後に
胸鎖乳突筋の過緊張が消失
内関は肝気を下げ、
三陰交は補血となった
脈診舌診共に良好な変化を認め
メニエル病に伴う浮遊性の
めまいと吐き気に
鍼治療は有効な治療法と考える
またTCH(歯の接触癖)と
慢性的な難治性めまいの関連性
が認められることは多く
当院の有効症例で
確認されている