ケニア渡航日記 -HIV陽性の子どもたちを支える学校-
9/21
私達は、4日間の医療キャンプを終え「カボンド」という村にある、
HIV陽性や障がいを持つ子どもたちの小さな学校を訪問しました。
この学校は日本の保育園〜小学校にあたる施設で、50人ほどの子供たちが通っています。
なぜ、HIV陽性の子どもたちの集団があるのか?
それは、生まれたときからすでにHIV陽性を持ってしまった子どもたちは、
周囲のまちがった偏見や差別により十分な教育がうけられないからです。
しかし、実際に学校に行ってみると、そこには子どもたちの可愛い笑顔と
素敵なダンスが僕たちを歓迎してくれました。
校舎は、土で塗り固められた壁と、簡単なトタンの屋根で中にライトはありませんでしたが、
太陽の光が差し込んだ教室内は、子供たちの学びに対する意欲と喜びに溢れているように感じました。
彼らは、日本では捨ててしまうようなメモ帳を大切に授業ノートとして使っていました。
紙きれ一枚の大切さは、きっとここに来て初めて理解したように思います。
環境が整っている日本の教育と比べるのはそもそも間違っているかもしれませんが、
自分に与えられた環境や、ものに感謝して生きることの大切さを改めて感じました。