右奥歯の早期接触の症例
40台女性
主訴:右頸部の詰まった感覚、右目が重い、右歯茎の痛み、前額部の頭重、集中力の低下
診断:右第一臼歯の早期接触
治療:右聴宮、右合谷に10分間置鍼
経過:治療直後から上記の主訴はすべて消失
考察:頸椎のアライメントは正常、患側胸鎖乳突筋は過緊張
歯をよく観察すると、歯列の乱れを認め、前歯は口を閉じると接触
右第一臼歯が左に比べて早期に接触
前額部の頭重は前歯の接触によると考えられるが、
それ以外の主訴はすべて右第一臼歯の早期接触が原因と考えた
右外側翼突筋に向けて刺鍼したことにより、主訴が速やかに改善したと考えられる
現在歯科にかかっていないので、経過を見ながら連携先の歯科医院を紹介することも説明
※このような奥歯の左右のアンバランスによる早期接触は、様々な愁訴をもたらすことが
解ってきており、初診に歯列のチェックは欠かせなくなっている