皮膚がんの早期発見につながった症例
患者さんの「皮膚がん」の早期発見につながった症例をご紹介します。
60代の女性、腰痛と下肢痛で通院中。
痛みはほぼとれて、経過はとても良好。
ある日の診察中、ちょうど「めがねの鼻パッド」の部位の
皮膚が赤くなっているのに気が付きました。(びらん〜潰瘍ぐらい)
「その鼻の傷は、いつからですか?」
「半年前ぐらいからあって、軟膏を塗っているのですが、最近ひどく赤くなってきました。」
「たぶんメガネがあってないと思うので、このあとメガネ屋に行こうと思ってました。」とのこと。
いつまでたっても治らない発赤やびらんは「皮膚科専門医の受診が必要」と言われています。
すぐに近くの皮膚科をご紹介して、受診してもらいました。
皮膚生検の結果、「皮膚がん」の診断。
なかでも比較的治りやすく、予後が良好ながん。とのこと。(おそらく基底細胞がん?)
患者さんは一安心。
定期的に通院している患者さんだからこそ、「これはいつもと違うぞ?」と気づけた症例でした。
「いつもと違う」「なにかおかしい」に気づく観察力と洞察力は、鍼灸師に必須です。