診断のつかない身体の不調:MUS
今回は、最近注目を集めているMUS(Medically Unexplained Symptoms)についてお話ししたいと思います。
MUSとは、医学的には診断のつかない病気や症状のことを指します。
つまり、画像診断や血液検査などをしても異常がみつからない「原因不明の不調」のことを指します。
例えば、からだがだるい、動悸、お腹の不調、めまい、ふらつきなど・・・
このような状態にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
まず第一に、MUSは単なるからだの不調だけでなく、こころの問題や、社会的背景が影響していると言われています。
過去のトラウマ、ストレス、または社会的な状況が、身体的な不調を引き起こす可能性があるのです。
したがって、MUSの治療においては、からだの症状だけでなく、患者のこころの状態や生活環境も含めて、
そのひとを「まるごとみる」という視点が必要なのです。
当院では、MUSに対するアプローチを重要視しています。
鍼灸治療で単に症状をなくすことが目的ではありません。
もちろん、症状が楽になることはとても重要です。
しかし一番大切なのは、患者さまがWell-Beingな状態になることです。
(自分のからだとお付き合いしながら、日常を楽しく過ごせている状態ともいえます。)
Well-beingはひとりひとり違うので、目標に向けて、私たちと患者さまが互いに歩み寄る関係性が大切だと考えています。
お互いにコミュニケーションを取りながら、症状や心身の状態をじっくりと理解し、最適な治療法やケアを提供していきたいと思います。
MUSにお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。私たちがお手伝いさせていただきます。