帯状疱疹後神経痛の症例
帯状疱疹後神経痛に鍼治療がとてもよく効いた症例をご紹介します。
70代男性
X年1月から右のそけい部〜殿部にかけて帯状疱疹を発症されました。
痛み止めやビタミン剤を処方されましたが効果なし。
4月にT病院にてそけいヘルニアの手術をされましたが、術後もそけい部痛みが軽減せず、
主治医のドクターから当院をご紹介いただきました。
主治医の見解としては、そけいヘルニア術後の痛みが長引くことは稀であることから、
「帯状疱疹後の神経の炎症が長引いている状態」とのことでした。
当院の見立てでは、帯状疱疹後神経痛として
蠡溝(れいこう)に5番鍼を15分置鍼。
直後から明らかにそけい部の痛みが軽減。
5診目には10だった痛みが1~2まで軽減。
服が擦れて痛かったのもほとんどよくなりました。
蠡溝は肝経の湿熱をとるツボとして有名。
神経の炎症が、蠡溝の清熱作用により軽減したと考えられます。
帯状疱疹後神経痛には鍼治療が有効だと改めて実感した症例でした。