がん患者さんの症例検討会をしました
毎週月曜日は、スタッフ全員で集まり勉強会を行っています。
本日は「がん患者さんの症例検討」をテーマにディスカッションを行いました。
ある進行したがん患者の症例をみんなで共有しました。
さまざまな治療を試したが、がんの勢いは抑えられず、現在は治療による副作用で苦しまれていました。
患者さん一人ひとりのがんの進行度や、治療内容を深く理解することは、治療者としてもっとも基本です。
それ以上に重要なのは、患者さんの「苦しみを少しでも緩和するために何ができるか」を考えることです。
今回の症例では、鍼灸治療を通じて、がん治療に伴う吐き気の軽減や精神的苦痛の緩和が認められました。
東洋医学の視点は、西洋医学の治療を補完する役割を果たし、生活の質(QOL)向上に貢献できる可能性を改めて実感しました。
しかし、がんが進行するにつれ、鍼灸の効果が次第に薄れていく現実にも触れざるを得ませんでした。
それでも、私たちはこの症例を通じて、「患者さんにとって最も良い治療とは何か?」という問いに向き合い、さまざまな視点から検討を重ねることができました。
多くの苦しみを抱える患者さんに対し、何ができるかを模索し続けることが、治療者としての使命だと改めて感じた時間でした。