腎兪とCOPDの関係について

腎兪(じんゆ)は、腰に位置する重要なツボであり、特に喘息や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状緩和に利用されることが多いです。

腎兪は第2腰椎棘突起の両側にあり、深部には腰方形筋という筋肉が存在します。

この腰方形筋は肋骨の動きに関与し、**呼吸をサポートする筋肉(呼吸補助筋)**の一部でもあります。

腎兪に鍼をすると以下のような効果が得られます

  • 肋骨の動きが改善され、肺の膨張がスムーズになる
  • 呼吸筋の緊張が和らぎ、呼吸が楽になる
  • 呼吸困難感や慢性的な咳の軽減

COPDの患者は長期間にわたり呼吸困難や慢性的な咳に悩まされることが多く、呼吸筋に大きな負担がかかっています。

疲労した呼吸筋に対して、腎兪などのツボへ鍼治療を行うことで、筋肉の緊張を緩和し、呼吸が楽になることがあります。

慢性的な呼吸器疾患に悩む方は、腎兪を含むツボへの鍼治療が有効なアプローチとなります。