陰陽と二進数:東洋哲学とデジタルの意外なつながり

「陰陽」という言葉、聞いたことありますか?

東洋医学では「寒い」「静か」などの性質が陰、

「熱い」「動く」などが陽とされ、

世の中はこの2つのバランスで成り立っていると考えます。

実はこれ、私たちが毎日使うスマホやパソコンの仕組みとそっくりなんです。

コンピュータは「0」と「1」だけを使って情報を処理していますが、

この「0=陰」「1=陽」と考えると、陰陽の世界観とつながります。

例えば、東洋の占いに使われる「易経(えききょう)」には、

「乾(けん)」☰(陽陽陽)=111、

「坤(こん)」☷(陰陰陰)=000という形があり、

まさにコンピュータのデータの組み合わせと同じです。

コンピュータは「0と1の組み合わせ」であらゆる情報を処理していますが、

日常生活でも、電気のスイッチは「オン(1)」「オフ(0)」、

太陽が「昇る(陽)」「沈む(陰)」といったように、私たちは自然と陰陽的な二択の世界で生きています

さらに、最先端の量子コンピュータでは「0と1を同時に持つ」という仕組みがあり、

これは陰陽が混ざる「太極(たいきょく)」の考え方と似ています。

こうして見ると、古代中国の哲学と現代のデジタル技術が不思議な形でつながっているのがわかります。

私たちの身近なコンピュータの仕組みも、実は何千年も前から考えられていた陰陽の法則と共通しているのかもしれません。