眩暈の講演依頼

所属する(一社)愛知県鍼灸師会から

9月の生涯学習セミナーで

”めまい”をテーマに

中医学による分類・解説

体表観察の技術・取穴・刺鍼の実技の講演の依頼を受けた

めまいは当院ではとても多く

鍼灸治療がとてもよく効く疾患だ

若い鍼灸師に向けた質の高い資料作りに取りかかる・・・

には今は忙しすぎてとても無理・・・

移転が終わって落ち着いたら取り組むか

祥楓院開業

後輩の鍼灸師が熱田区で開業します

奈良の藤本漢祥院で3年間の修行を終え

苦労の末の開業4月20日

皆で応援したいと思う

祥楓院 Facebookにアップされているので以下をクリック

https://www.facebook.com/pages/%E9%8D%BC%E7%81%B8%E5%B0%82%E9%96%80-%E7%A5%A5%E6%A5%93%E9%99%A2/814293225312535?ref=profile

女性の診方

統合医療支援セミナーでの講義で

閉経前の女性を診たら妊娠の可能性を疑う

もしくは妊娠の可能性を尋ねることを学んだ

気管支炎の若い女性

最終月経から4週目

妊娠検査薬で陽性反応が出たので

処方されたばかりの

カロナールと漢方薬の内服を躊躇っている

妊娠4週未満は器官形成は始まっておらず

薬が赤ちゃんに影響を与えることはないとされている

この患者さんは処方した主治医に確認することとした

スポーツ障害と統合医療

先日のスポーツ障害研修会

名大病院総合診療科 松葉先生からのコメント

スポーツ障害に取り組むうえで

痛みを取るだけではなく

メンタルケア・栄養指導・生活指導が必要

アスリートとくに学生スポーツ選手が抱える様々な問題について

指導者は知識も理解もないことが多い

この様な選手に対して一人の鍼灸師ができることには限界がある

ここで統合医療的に様々な専門家がフォーローすることができれば

パフォーマンスアップや、けがの予防につながるのではないか

スポーツ医科学はまだ研究の余地が大いにありだ

手首の関節痛に対する空間診

40代 男性

3ケ月前から左手首の痛み

手関節背屈で(++)

弁証:空間診で左上前の気の偏在

処置:左滑肉門に下方に向けて横刺、10分置鍼

効果判定:背屈時の運動痛は消失

面白いのは腹診が終わった後に既に痛みが半減していたこと

気滞ベースなので腹部の触診で気が巡ったのだろう

滑肉門がよく効くはずだ

スポーツ障害研修会

昨日は(一社)愛知県鍼灸師会主催

生涯学習制度 第1回スポーツ障害研修会を開催した

参加者40人以上で過去最高を記録し

スポーツ障害に対する開業鍼灸師や学生の注目度は高い

第1講

名大総合診療科 松葉医師

類義語として

スポーツ外傷:アクシデントによる受傷

スポーツ障害:オーバーユースによる組織の摩耗・損傷

スポーツ傷害:スポーツ外傷+傷害(整形外科的な分野)

スポーツ医学:スポーツに関する医学的な課題(内科・婦人科なども含む)

スポーツ科学:スポーツに関する課題を化学的な視点から扱う(教育者の分野)

概論としてスポーツ傷害に関する知見を俯瞰できるような

有意義な講義だった

第2講

志学館大学短期大学准教授 佐藤丈能先生

スポーツ鍼灸師として選手との関わり方

医療連携ネットワークの仕組み

各論は陸上競技に多い外傷として

①ハムストリング肉離れ

②膝蓋靭帯炎

③シンスプリント

鑑別と治療法、テーピング実技などを学び

準備も大変だったが、有意義な講義と参加者の多さで報われた

肝気の影響

今日は一息ついて雨

昨日までは連日20℃超えの日が多かった

肝気の上亢の影響が多い

「先生体がえらくてしんどいんです、すぐ横になりたくなります」

という患者さん

右太衝に一本鍼を打ってから1週間

「先生、あれから楽になって今日まで調子よかったです」

「先生頚肩が凝ってつらいんです」

という患者さん

右肝兪に一本打つと頚肩部の熱がとれて

「先生頚が冷えて楽になりました」

こんな患者さんが多い今日この頃

季節の変化を意識した治療は東洋医学の常識

何割治せるか続き

先日新患さんの70%治せて

脱落1~2%

残りの約28%は治っていないが西洋医学的に治療法がなく

現状維持で通院中の患者さん,と書いたが

誤解を招くので補足します

現状維持といっても”ある程度症状が改善したうえでの現状維持”

であることを付け加えておきます

何割治せるか

東洋医学は適応症は大変幅広い

藤本連風先生のブログ「鍼狂人の独り言」の

蓮風の玉手箱のなかで

http://www.sankei-kansai.com/cat541/

小児科医師から先生は初診患者さんの何割治せますか?

と問われ80%は治せるとおしゃった

小児科医師はそれはすごいことだと驚かれていた

かの藤本漢祥院では難病やがん患者さんが特別多いなかで

80%はやはりすご確率だと思う

翻って自分の臨床で何割の初診患者さんを治せているか?

難病やがん患者さは藤本漢祥院ほど多くはないが

結構難治性の疾患が増えている状況で

”師匠に遠慮して控えめに70%”ぐらいであろうか

残りの30%のなかで、治療途中の脱落による経過不明は1~2%

残りの約28%は治っていないが西洋医学的に治療法がなく

現状維持で通院中の患者さん

この数字をどのようにとらえるか

少しでも治る患者さんが増えるように努力を怠らないこと

生涯かけて挑む価値のある命題だ

一本の鍼に心を込める

皮膚を羽毛で撫でるように触診する

指先の感覚を研ぎ澄ますと

鍼を打つべきツボが見えてくる

そっと一本の鍼を打つ

脈や舌の変化を確かめる

患者さんの表情や気色の

良好な変化を確かめる

良い治療をするためには

常に五感を研ぎ澄ます鍛錬が求められる