オンライン座談会に参加しました。

 
新型コロナウイルスで、予定されていた4〜5月の勉強会や研修会はすべて延期。
 
わたくし、勉強会好きのためかなり残念 ・・・(泣)
 
 
そういった状況を踏まえて、Twitter上では「医クラ」がオンラインで集まり、
 
座談会や勉強会を開催している。
 
「医クラ」とは医療クラスターのことで
 
Twitter上で情報発信している、医師、看護師、薬剤師、PT、鍼灸師などの医療職種のことをいう。
 
じつは、私も医クラの端くれで、ほそぼそと情報発信しています。
 
よかったらフォローしてください。

@NTetsuki
 
 
 
今回私が参加したのは、これ。
 

 
「死生観」をテーマに、在宅に関わる鍼灸師と、鍼灸学生さんたちと
 
ゆるめに(?)意見交換をしました。
 
 

 
Zoomをつかって、こんな感じでやってます。(プライバシー上ぼかしてます。)
 
 
 
「死生観」ってムズカシイですね。
 
座談会のなかで、こんなお題がありました。
 
「もし余命1ヶ月と宣告されたら、残りの人生どう過ごす?」
 
全然ゆるくないですね(笑)
 
こんなヘビーな話を初めて出会った人と、しかもオンラインでするなんて
 
すごい時代になりました・・・
 
 
皆さんはどうでしょうか。
 
これは、2パターン分かれるでしょう。
 
1.自分のために時間をつかう
 
2.他人のために時間をつかう
 
 
「死生観」と言われると構えますが、要するにこういうことだと思います。
 
自分が大切にしてきたものや、価値観、人生観を振り返る時間ってなかなかないですよね〜
 
 
 
死生観でいうと、映画「最高の人生のみつけかた」は超オススメです。
 
洋画のほうです。
 
 
 
 
なんの話だっけ?笑

「リンクワーカー」光代さんの「おせっかい」

 
 
患者さんのなかには、いわゆる「リンクワーカー」と呼ばれるひとがいる。
 
「鍼灸ってしってる?」「あそこの長岡治療院ってとこおすすめよ。」
 
いろんなお友達にクチコミして、情報を拡散してくれるひとのことだ。
 
 
「リンクワーカー」はものすごい数の人脈をもっているので、
 
困っている人がいたら、その人にぴったりの提案やアドバイスをしてくれる。
 
 
 
こんな、事例があった。
 
 
夫に先立たれ、一人暮らしになったために、社会とのつながりが薄れてしまった悦子(仮名)さん。
 
ひと付き合いは苦手で、積極的に外にでていくタイプではなかった。
 
 
悦子さん唯一のつながりは、その地域で有名な「リンクワーカー」の光代(仮名)さん。
 
光代さんは、悦子さんに「マダム御用達の某ジム」を紹介したり、
 
折り紙教室に誘って、いろんなお友達を紹介したり。
 
悦子さんにとって、「リンクワーカー」の光代さんは憧れの存在だった。
 
 
じつは光代さん、当院の患者さんでもある。
 
鍼灸をとても気に入ってくれて、感謝のお手紙を下さった。
 
患者様からの喜びの声
https://ameblo.jp/n-harikyu/entry-12510996117.html
 
 
光代さんのお友達や、そのまたお友達、お友達の息子さん・・・と
 
紹介していただいた患者さんがどんどんリンクしていった。
 
そのなかの、ひとりが悦子さんだった。
 
 
いまは、コロナ禍でなかなかお友達とも会えず、すこし気分も落ち込み気味。
 
でも、「みなさん悦子さんのこと心配してますよ」と伝えると、
 
「本当ですか!?」と嬉しそうに、お友達のことを話してくれた。
 
いまも、週に1回欠かさず治療を受けに来てくれる。
 
「先生のところが、私の居場所になってます」という言葉がとても印象的だった。
 
 
 
ぼくは、光代さんや悦子さん、そのお友達の方々と出会って
 
鍼灸が「コミュニケーション」のきっかけになったり、
 
鍼灸院がひとつのコミュニティーとして、
 
「そのひとの居場所」になれることを、はじめて知った。
 
 
「ひととひとをつなぐ」きっかけをつくるのが、
 
いわゆる「リンクワーカー」で、言い換えれば「おせっかいおばさん」なのかもしれない。
 
 
だれかのおせっかいは、だれかの助けになって、
 
そしてまた、おせっかいの連鎖が生まれる。
 
その先には、その人なりの「生きがい」や「幸せ」を見つけられるかもしれない。
 
 
 
ときには、「鍼灸師」と「患者」いう肩書をいったんおろして、
 
「おせっかいおじさん」と「おせっかいおばさん」になって、
 
幸せのおっせかい連鎖(?)をつくっていけたらな〜と思う。

日本語っておもしろい

 
お昼休みにSNSをチェックしていると、こんな言葉が目にとまった。
 
「我慢」と「辛抱」の違い、わかりますか?
 
磯野貴理子さんが、朝の番組でその言葉について紹介した動画が話題になっている。
 
 
新型コロナでいつものように外出や、お買い物ができなくなった今、
 
大好きな石倉三郎さんの著書のなかに「忘れられない言葉がある。」と。
 
「我慢」っていうのは、どうしても「自分の欲」とか「我」が出てしまう。ずっとは続かないんだ。
 
でも、辛抱ならできる、ひとって。
 
辛抱ってのは「辛さを抱く」って書く。
 
だから、あなたの感じているその辛さを「ぎゅっと抱きしめればいい。」
 
「ぎゅっと抱きしめる・・・」
 
なんかできるきがしない?辛抱って。
 
「いまは辛抱、辛抱。うん。」
 
そう話す貴理子さんに、「心に響いた。」と、
 
松居直美さんは涙をながしていた。
 
ほんの数十秒の動画だったけど、もらい泣きしそうになった。
 
 
 
 
日本語は、漢字ひとつでまったく違ったイメージを想像できる。
 
たとえば、
 
災いや不幸を意味する「難」
 
「難が無い」ことを無難といい、「難が有る」ことを有り難いという。
 
 
うーん。
 
日本語っておもしろい。
 
 
今はこの困難を辛抱して、
 
いつか日常をありがたいと思えるように・・・

鍼灸院は医療を提供するプロフェショナル

愛知県は、4月10日に独自の緊急事態宣言を発出した。
 
緊急事態宣言に伴って「休業要請」を受ける施設や店舗が多くある。
 
 
一方、「生活に必要な施設」は従来どおり営業している。
 
その中には、当然「医療機関」が含まれている。
 
大学病院、クリニック、歯科医院、薬局など・・・
 
では、鍼灸院はどうなのだろう? そもそも医療機関なのだろうか?
 
正確な答えかどうか分からないが、自分なりにこの疑問を解釈してみた。
 
 
「日本標準職業分類」というものをご存知だろうか?
 
総務省HPより
https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/shokgyou/kou_h21.htm
 
日本にあるたくさんの「職業」を大分類〜細分類にカテゴリーして、番号をつけている。
 
例えば「警察官」は、「保安の職業」のなかの「司法警察職員」に分類される。
 
この分類は、労働や雇用に関する政策、職業統計などに使用されている公的なものだ。
 

 
 
では、鍼灸師(はり師・きゅう師)はどうだろうか?
 
僕はこれをみて、とても腑に落ちた。
 
なぜなら、鍼灸師は「専門的・技術的職業」のなかの「保健医療従事者」であるからだ。
 
「国家資格」を有しており、その職種にしかない「専門的な技術を提供」することができる。
 
つまり、「医療を提供するプロフェッショナル」といことだ。
 
(その他とされているのは若干寂しいが・・・)
 

 
一方、国家資格を持たない整体院、カイロプラクティックなどは「保健医療サービス業」に含まれる。
 
整体、カイロプラクティック、エステなどのサービス業を否定するつもりは全くない。
 
しかし、「サービスなのか医療なのか」という線引は明確であるべきだと思う。
 
「医療を提供するプロフェッショナル」が勤務する施設は「医療施設」と呼んでいいだろう。
 
 
当然、医療施設として営業するからには感染予防対策を徹底して、
 
患者と治療者の安全を守ることが最優先であることは言うまでもない。
 
 
 
追記
 
東京都や大阪府は、「社会生活に必要な施設」として鍼灸院や整骨院を認めており、
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38112/00000000/taisyoshisetsu-list.pdf#search=%27施設の使用制限対象施設一覧+大阪府%27
 
全日本鍼灸師会は、厚生労働省から「休業要請の対象外」との報告があったことをホームページ上で公開している。
https://www.harikyu.or.jp/pdf/coronavirus_thinking2.pdf
 

「ソーシャルディスタンス」から今すべきことを考える

 
 
いま世界中で、感染拡大を防ぐために ”Sosial Distance”
 
「社会的距離の確保」が求められている。
 
 
小池知事が、群がってくる記者たちに、
 
「ソーシャルディスタンス」と言っていたのが印象的だった。
 
つまり、「他人との間隔を2m以上あけなさい。」ということだ。
 
 
でもなぜ、Sosial(社会的)なのだろう?
 
それにはコンサート、飲み会、宴会、など・・・
 
「社交イベント中止」の意味が含まれているからだ。
 
いわゆる3密(密集、密接、密閉)である。
 
※3密ではなく、集、近、閉(しゅうきんぺい)のほうが覚えやすい(笑)
 
 
こうした、”Sosial Distance”により、
 
毎日に刺激がなくなったり、楽しみが失われてしまう。
 
そうすると、不安になったり、怒りやフラストレーションがたまってくる。
 
孤独感を感じるひとも多いはずだ。
 
 
「では、今すべきことは?」
 
ここからは、ぼく個人的の意見です。
 
まず、家にいるときはTVは消したほうがいい。
 
もしみるなら、バラエティやお笑いのほうが気分が晴れる。
 
もし、コロナ情報が必要なら「厚生労働省」のホームページで確認すればいい。
 
ワイドショーは不安を煽るし、正しい情報かどうかもわからない。
 
 
そして、SNSを有効に活用したい。
 
ネットが普及した今、物理的にあつまらなくても、人と人との交流が可能になった。
 
LINEのグループ通話や、ZoomやSkypeは、離れていても複数人と会話できる。
 
これらを利用して、「オンライン飲み会*」なるものも登場しているそう。
*「たくのむ」 初期登録なしで、URLを送信すれば誰でも参加できる。https://tacnom.com
 
あえて手紙を書いたりするのもいいかもしれない。
 
 
「物理的距離があっても、ひととの心の繋がりを失わないように」
 
 
大変な状況ではあるけれど、自分なりの、「支え」と「楽しみ」をみつけて
 
ソーシャルディスタンスを徹底しよう。

「普通」ってありがたい

 
もうすぐ91歳を迎える患者さんに、言われた。
 
「普通ってありがたいわね。」
 
「戦争の時と比べると、空襲がないだけましよ。」
 
その方は、全身に痛みを抱えながらも、毎週治療に来てくれている。
 
「痛い、痛い。」と言いながらも、いつも笑顔で帰るおばあちゃん。
 
 
「うーん。」と声が出た。
 
 
私たちは、ウイルスによって当たりまえな「普通」を奪われてしまった、ように思う。
 
でも、それは違うんじゃないか?
 
安定した食料の供給はある、医療資源も整っている。
 
社会保障制度も整いつつある。
 
一歩ひいてみると、じつはこれだけの豊かさが日本にはある。
 
 
戦時中と比べることはできないけど、
 
その時代を生き抜いてきた人の言葉が「ずどーーん」と刺さった。
 
 
いま私たちに必要なのは悲観するわけでも、批判するわけでもない。
 
「難が有る」ことを、「有難い」と思える、
 
こころのありかた、ではないだろうか。

手作りマスク販売はじめました。

手作りマスク販売はじめました。日頃からお世話になっている、某H先生から手作りマスクを提供して頂きました!本日、15時に売り出したところ爆売れし、3時間後には即完売!抗菌加工や、サイズ感が選べる心遣いに感動。H先生のボランタリズムに感謝です🙏

新型コロナウイルスに「漢方+現代医学的治療」が有効!

感染症に対して有効なアプローチのひとつとして「漢方薬」が知られています。
 
しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する漢方薬の効果は不明でした。
 
 
湖西省にある病院に、COVID-19で入院した患者を調査したところ・・・
 
漢方薬を併用したほうが、現代医学の標準的治療のみより、
 
症状が消失する時間、体温の回復時間、入院日数などが有意に少なかったそうです。
 
つまり、漢方薬を標準治療と併用することで、感染症の早期治癒、症状の軽減に有効であるとわかりました。
 
 
 

http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/news/gakkai/covid19_kanpou_0319.pdf#search=%27金沢大学+covid19%27
COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方 金沢大学附属病院漢方医学科小川 恵子 より転載
 
 
 
中医学では、生薬を煎じて個々の病態に合わせて処方します。
 
一方、日本では保険で認められた、エキス製剤(すでに調合済み)しか使用できないため、
 
臨床での効果に違いが生じるかもしれません。
 
 
日本でも、感染症内科と東洋医学専門医の協働により、
 
新型コロナウイルス感染症に対する、統合医療の研究が進むことを願います。

皮膚がんの早期発見につながった症例

患者さんの「皮膚がん」の早期発見につながった症例をご紹介します。
 
 
60代の女性、腰痛と下肢痛で通院中。
 
痛みはほぼとれて、経過はとても良好。
 
 
ある日の診察中、ちょうど「めがねの鼻パッド」の部位の
 
皮膚が赤くなっているのに気が付きました。(びらん〜潰瘍ぐらい)
 
「その鼻の傷は、いつからですか?」
 
「半年前ぐらいからあって、軟膏を塗っているのですが、最近ひどく赤くなってきました。」
 
「たぶんメガネがあってないと思うので、このあとメガネ屋に行こうと思ってました。」とのこと。
 
 
いつまでたっても治らない発赤やびらんは「皮膚科専門医の受診が必要」と言われています。
 
すぐに近くの皮膚科をご紹介して、受診してもらいました。
 
 
皮膚生検の結果、「皮膚がん」の診断。
 
なかでも比較的治りやすく、予後が良好ながん。とのこと。(おそらく基底細胞がん?)
 
患者さんは一安心。
 
定期的に通院している患者さんだからこそ、「これはいつもと違うぞ?」と気づけた症例でした。
 
 
「いつもと違う」「なにかおかしい」に気づく観察力と洞察力は、鍼灸師に必須です。

【当院における新型コロナウイルス対策について】

【当院における新型コロナウイルス対策について】
 
1.私たちは治療前後の手指衛生を徹底しています。
 
2.私たちは常にマスクを着用しています。
 
3.手が触れるドアノブ、テーブル等々を定期的に消毒しています。
 
4.患者さんには来院時の手指消毒のご利用をお願いしています。
 
5.患者様ごとにヘッドペーパーを交換しております。
 
6.全てのベッド・待合室・問診室には換気扇が設置してあり、常時換気しています。
 
7.定期的に窓を開けて院内全体の換気を心がけています。
 
8.予約制ですので待合室で長時間お待ちいただくことはありません。
 
 
当院のホームページより(一部改変)

 
感染対策についてのフィード(私個人のFacebookアカウントです)

「ここの治療院は(コロナ)大丈夫ですか?」隣町の病院や通所施設では、すでにクラスターが発生している。正直かなり危機感を持っている。「もし、鍼灸院で感染者がでてしまったら?」と考えるとかなり怖い。しかし、ここ1ヶ月ほどコロナ情報に…

長岡 哲輝さんの投稿 2020年3月10日火曜日